『 宇治だより 』  宇治を愛する人  

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『宇治だより』 第35  平成2年3月1日 

  宇治は魂を浄め高めてくれる霊地です
   白鳩会大阪教区連合会長(当時) 上田 千代乃


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宇治にお参りすると魂の安らぎを感じるとみなさんがおっしゃいます。
宇治は魂のふる里です。

昭和四十八年第十三回宇治宝蔵神社秋季大祭、
大聖師谷口雅春先生より御指導承る『詳密講習会』
の時だと記憶しております。

その頃、総裁谷口清超先生が、
高知県宿毛の福井冴子さんのことを講習会でお話され、
神誌にもお書き下さっていました。

福井さんは毎月の様に宇治の練成会に何人かを
お連れしていつも素晴らしい体験発表をしておられた方です。

その日、精霊招魂神社の前でパッタリとお会いしたのです。
初対面なのに旧友のように話がはずみました。福井さんが云われました。
「宇治に来る度に魂が目覚めてくる。いのちが湧いてくる。
今も招魂神社で拝んでいると私を追い立てるように、
ポンポンと音を立てて“ドングリ”が私の肩に落ちてきた。
その“ドングリ”を大事に拾って日本国の為に力を貸して下さいと、
英霊に祈ったところです。」と身体をふるわせて話されました。

奇くも私も“ドングリ”を手にしていました。
そして次の歌を思い出していました。(間違っているかも知れません)

 山の中からころげ出て
 人に踏まれた樫の実は
 椎を見上げてこう云った
 今に見ていろ僕だって
 見上げる程の大本に
 なってみせずにおくものか
 何百年か経った後
 山のふもとの大木は
 あの椎の木か樫の木か

二人は樫の実を手に、色んな話をしながら意気投合しました。
その夜、宿毛のみなさんと御一緒に「神想観」をさせて頂きました。
昨日の様に思い出されてきます。

神様の大いなるお計らいで私はその翌年に白鳩会連合会長を拝命し、
福井さんも程なく白鳩会福連合会長となられました。

宇治は魂を清め高めてくれる聖地であり、
無限力を引き出して下さる場でございます。

宇治で結ばれた二人は、白鳩会組織活動に全力を出すことを誓い合いました。

講習会が年々全国的に盛大となり、
大阪教区白鳩会も宇治でお世話になることが多くなってまいりました。

毎年講習会大成功の写経を私も書かせて頂いておりますが、
霊界からの御守護と御先祖のご加護がひしひしと感じられます。
霊界より護念して頂き、
光明化のために生命を出し切りたいと思っています。 

合掌

 

 

 

 

 


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