『 宇治だより 』  宇治を愛する人  

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『宇治だより』 第25号  昭和62年4月1日 

  宇治と共に」

    元宝蔵会会長  山内兵市郎


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昭初めて宝蔵神社にお詣りして早や十年余、練成会は五十三年五月の特別練成が初参加で、此処で強烈な感銘を受けた。今までの人生観や価値観がガラガラと崩れ去り、心の世界が無限に拡がるのを感じた。
地位・財産・名誉など、これが全てと考えていた私にとって「どれだけ人のために働けるか」が人間の価値だ。

また人間は神の子であると。全くショックの連続であった。
自分が変われば世界が変わると。
今まで意地悪の上司とばかり思っていた人が、実は観世音菩薩であり、この日を契機に強力な味方となって仕事をバックアップ戴き、今も大いなる理解者として陰に陽に支援を賜っている。

この練成会で俺は今まで何を考え、何をしてきたのかとの反省と、これからの人生は「これしかない」と深く肝に銘じたものだった。
せめてものお礼にと盂蘭盆供養大祭の奉仕を申込み、ここで又々素晴らしいプレゼントを頂載した。

それは「奉仕の歓びであり、楽しさ」であった。これに魅了されて詳密講習会以降毎回の奉仕に参加して都度魂の歓びを戴いている。
若しこの奉仕をしていなかったら今頃どうなっているかとの想いと「与えよさらば与えられん」のみ教えが心にしみる。

翌五十四年の詳密講習会で宝蔵会(宇治練成出身者の集い)の先輩にすすめられて入会した。
外から見ていた宝蔵会はお年寄りの集りであったが、入ってみるとどうしてどうして皆さん若々しく愛深い神の子さんの集いであって、魂の世界に於ける親子であり、兄弟姉妹であった。

宝蔵会は宇治練成の推進、真理の研鑽、大祭奉仕を軸に活動しており、ここ数年で二十人近くの地方講師が誕生して地域の光明化運動に活躍されているのは誠に心強い。今年も亦多くの講師が生まれる予定です。

「宇治と共に栄えつづけるいきいき宝蔵会」皆様方も是非どうぞ。

 

 

 

 


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