『宇治だより』 第17号 昭和59年7月1日
上空に五彩の虹を見る (幽斎殿建設予定地の虹)
(三重) 米川こらく
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昭和三十八年十月、京都と宇治で谷口雅春先生、輝子先生御夫妻が
海外御巡錫から御帰朝の第一声として、御講習会を戴いたときのことで
ございます。
二十二日の朝、御飯をすませて境内を散歩し、ふと自分の献納した玉垣は
どこにあるかしらと思いつつ、山の方へ歩き出しました。
参道の中腹から朝日を見ましたら、先生の『日輪はめぐる』という御言葉通り、
太陽がぐるぐるまわり出しまして、何とも言えない荘厳な素晴らしい五色の虹が、
山(ちょうど現在の幽斎殿建立の地)の上にまたがって見えました。
普通、虹は七色なのにと不思議に思っていたら、谷口先生が御聖経に
「五彩の虹を現じ」とお示し下さっている… “ああ、これだな”と、もう、もう、
とても感動して眺めていましたら、今度は紫色に輝いた雲が、その山の上に
たなびいて、大きな雲の柱となって降りて参りました。
余りの光景に見とれていたら「皆さん大拝殿に御集合下さい」という放送で、
友達が呼びに来られたので、立ち去りがたい気持ちで歩きかけ、また思いを
残して振り返ってみたら、再び光の柱が見え、それは天にのぼって行きました。
三年経ちまして、宇治の練成会に参加し、あのときの光景が忘れられぬままに
山に登って行ったら、みごとにそこが整地されておりました。
谷口雅春先生の新年号の「明窓浄机」を拝読して、アガシャの第七次元の
実相世界の『神癒の社』が、宇治のここに建立される…と云う御文章を拝読して、
本当に驚いたのでございます。