『 宇治だより 』  宇治を愛する人  

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『宇治だより』 第2号  昭和54年12月15日 

私は千人の方を宇治練成にお連れした

京都市 山本典子さん

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  決意の動機は

 恵まれた家庭に育ち乍ら、何となく満たされない日々でしたが、
友人から頂いた白鳩誌で宇治練成会の存在を知り、
昭和四十四年八月に参加し、以来私の人生は喜びと
感謝に一変いたしました。

  京大病院に勤めております私は、勿論生長の家で病気が治るとは
当時思ってもおりませんでした。
ところが練成中に中風の方が歩ける様になったり、癌やバ氏病の方が
癒される等の体験を目の当たりに見ます内に、私も一つ患者さんを
宇治練成にお連れすることを思い起ちましたのが愛行の第一歩でした。


  こんなに成果が

  最初にお誘いした方は身障者で、足も立たず手が硬直していた
京都の連由紀子さんでしたが、短期練成の直後に足が立ち、
翌月の練成で手が開き、医学では考えられない奇跡的体験を頂きました。

  これに勇気を得ました私は以来、毎月毎月スモン病、リューマチ、ノイローゼ、
あらゆる病気の人達を宇治練成にお送りさせて頂き、その治験例は
数え切れない位です。

 不治の宣告を受けたスモン病の大阪の須藤富子さんが五日目
しっかり大地を踏んで立上がられたあの感激は今尚忘れる事が出来ません。

 最近では網膜剥離の後遺症の難しい病気の方で、京都の内田和弥さんが
短期練成で癒されたことは記憶に新しいところです。ときにいつしか十年間に
〝千人″の方を宇治練成にお導きさせて頂こうと目標に情熱を燃やしている
私でした。

 そして今年の八月丁度十年目に遂に千名(1,003名)を超え、
目的を達することができました。

 生活即愛行、愛行即生活と申しましょうか。自己の事を忘れ、
ひたすら愛行に励んでおりますうちにあの満たされない思いは消え、
毎日が嬉しい楽しい有難い、喜び一杯の日々を過ごしている事に気付きました。

 リューマチ、半身不随、ノイローゼ・・・ 病気や不完全と見える人達は
尊い尊い観世音菩薩様だったのです。千人の方が私を導いて下さったのでした。

 決意は必ず実行する!この貴重な体験も頂きました。
今後も目標を大きく持ち、益々愛行に精進させて頂きます。

 

 

 

 

 

 


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