2109礼状

礼状

日頃はオンライン配信、ありがとうございます。
気づき、喜び、感動を、日々頂いています。
おかげ様で、息子も私も家族皆、元気に過ごしております。

 3年前の今頃は、息子は入院していました。
生きる希望を失くし、失踪。興信所に見つけてもらいましたが、
警察の要請により、精神科を受診し入院へと。

希望を失うことの要因は、色々とありました。持病(てんかん)、
学校中退、家業を継ぐことへの不安等。
それに加えて、友人達の結婚がありました。
順当に学校を卒業し、順当に就職し、順当に結婚していく友人達。
それに比べて自分は…と思い、劣等感の塊になってしまっていたのでした。

 あれから3年。宇治で研修生をさせていただき、家にもどり、
家業の会社で仕事をする毎日。
現象的には、たまに「あらっ」と思う事もありますが、元気に働き、
家族で一緒に食卓を囲める幸せを味わっています。

 先週のことです。息子の幼馴染でもあり、親友の結婚式がありました。
息子は友人代表のスピーチを頼まれ、緊張の中、
一生懸命考えていったスピーチを無事披露することができました。
出席していた友人達も、「良かったよ」と言ってくれ、
自分も良い結婚式だったと言って帰って来ました。

 夕方、新郎のお母さんが、花をいっぱい抱えて訪ねてくれました。
「今日はM君に心温まるスピーチを頂き、ありがとうございました。
お礼をと思っていたのですが、バタバタしてしまって。
結婚式の花で失礼かと思いましたが」
とたくさんのお花とお礼を持ってきてくれたのでした。
有難くて、有難くて、涙が出ました。
息子は今、友人の幸せを祝福できるようになっていたのでした。

 これも、宇治の講師の方々を始めとする、宇治の皆様のおかげでございます。
心より感謝申し上げます。



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