2031 左半身麻痺の不安と妻との死別、苦しかったからこそ、真理が心の奥底に染み込んできた

新春練成会感想

 昨年2月に脳出血で倒れ緊急入院し、
左半身麻痺は7カ月に亘る入院リハビリによりかなり回復しました。
しかし、自宅で通所リハビリ生活をしていると、
不自由な身体の状態での今後の仕事への不安、
一戸建ての家での独居生活の孤独から心がどんどん苦しくなり、
練成会に参加しました。

 練成会前半は、手足の麻痺から準備や移動に時間がかかり過ぎ、
早朝行事にも遅刻し、「できない」自分に落ち込み、寂しい、
不安な感情をずっと持ったままで、本当に苦しい日々でした。

 そんな中、変化の兆しは、15日の榎本講師の個人指導とその夜の浄心行でした。
妻との死別の後悔、辛さ、それを乗り越えた研修生活。
倒れて絶望的な感情になったこと。今、本当に大切にすべき女性のこと、
今後の仕事のことなど全ての話を丁寧にきいてくださいました。

そして、「様々な出来事、特に脳出血の原因になった事、
身体が不自由になったことを含めて全ての出来事、関係した人々に感謝すること。
そうしていくと、あなたの人生は素晴らしいものになる。」と指導されました。
目いっぱい泣き、2時間に亘る指導が終わる頃、心が軽くなったのでした。

 浄心行では、恨みに思っている人、妻に寂しい想いをさせたこと、
お付き合いしている彼女の愛に十分に応えきれていないことを丁寧に書き、
心を込めて行じました。

 歓談の時「奥さんを亡くしたこと、
十分な身体の動きが出来なくなったことをマイナスや失ったと捉えるのではなく、
より深く人の痛みが分かる存在になったとプラスとして捉えること。

そして、今までの一所懸命な信仰生活であなたの魂が向上・生長していることに
もっと自信を持ってください。」と、言っていただきました。
色々な講話・Q&Aなどで御教示いただいていた、
「悦びと感謝の生活」を私に具体的に落とし込んでいただき、
心が少しずつほぐれていきました。

その夜の岡田浩二講師先導の実相円満誦行では、
「内部の完全円満なる実相が自覚され、現れてくる」
ことを意識して行ずると、涙で目頭が熱くなり、
喜びの感情が出てきました。

19日の岡田浩二講師の講話、
「国際平和信仰運動の目指すもの」で「自分のことだけを考えない!」
というキーワードが頭にスッと飛び込んできて、
リハビリ生活のことが思い起されました。

体の機能回復のため自分のことだけで精一杯で、
周囲の人、大切な人を愛する事、愛を与えることができていなかったなぁ。
だから寂しかったんだ!と気付かされたのでした。

大拝殿での積徳の献労では、研修生の皆さんに引っ張っていただき、
自分の研修生時代のように、元気に大きな声で「ありがとうございます。」
を大合唱できました。

使命行進曲では、過去の苦しかった出来事が走馬灯のようにわいてきて、
途中、嗚咽で歌えなくなりましたが、最後には気持ちが晴々としてきました。

今回の練成会は、苦しかったからこそ、
真理が乾いたスポンジに入る様に心の奥底に染み込んだような感じがします。

暗く、落ち込んでいる僕を、多くの練成受講者の皆さんがご自身の体験談を語りながら、
励ましてくれました。また、偶然にも、同室には身体の不自由さがある人が2人おられ、
互いに励まし合うことができました。懸命でけなげに元気良い研修生の皆さんには、
たくさんのエネルギーを頂きました。

自宅に帰り、この練成会で得たたくさんの財産を活かす生活をしていきます。
もっと愛深い人になります。
その日その日を大切に、目の前にできる親切な事をしていきます。
過去を悔やまず、全てを光に変える生活を実践していきます。
そんな自分をどんどん褒めていきます。
一人でも多くの方のお役に立てる様になります。


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