1805出来ない兄を創っていたのは、私の心だった 兄の素晴らしさに気付く事が出来た

9月一般練成会感想文

 昨年、元気だった母が亡くなりました。
そんな中、悲しみに打ちひしがれる間もなく、兄の多額の借金が発覚しました。
生活費も圧迫していました。
しかし、兄夫婦の経済観念は甘く、また大きな赤字になることは明らかでした。
 そんな兄をどうにかしたいと、ある方に相談すると、自分が気付くまで、
つまり自己破産するまで待つしかない、と言われ、私は大きなショックを受けました。
 視力も弱く、若いときから、いじめられたり、苦労の多かった兄を母はいつも心配していました。
そんな兄を見て育った私は、兄を可哀想と思い、また実家の因縁や様々な悪しき事を引き受けてくれていたと思っていたので、いつも兄を助けなければと思っていました。

 だから、自己破産を言われた時には、気が動転してしまい、
一月の宇治の短期練成会に飛び込んだのです。
しかし、その時の長田講師の個人指導でも、「お兄さんの問題でしょ。自己破産したって関係ないでしょ」と言われ、そこで初めて、私が兄の実相を完全円満と観ることが出来ていないからだと気がつきました。
そして、今回の十日間練成を受けることになったのです。

 真理から遠ざかっていた私は、可哀想な兄、出来ない兄を創っていたのは、
私の心だったと気がつきました。
そして、長田講師の個人指導で、兄の素晴らしさに気付くことができました。
 しかし、長年つかんだ現象は、なかなか手放せず悩んでいました。
いろいろな講師の皆様にも教えて頂きました。

そんな時、同室のAさんのお母さんに、私の練成への参加動機を話した時、
「そんな事、お兄さんが何とかするって。そんなに心配しちゃだめ。あなたが倒れてしまう」
と言われ、心がとても軽くなりました。
それは、「あんたが倒れてしまう」と、よく心配してくれた母に言われたような気がしたのです。
嬉しくて、Bさんと抱き合った私の手に触れたBさんの背中は、母のようでした。
そしてBさんが長年娘さんの事を心配しておられる姿は、母とも重なりました。
母は、亡くなるまで兄の事を心配していました。
そんな母の辛さ、悲しさをBさんから気付かせて頂きました。
問題は既に解決されている。
今、ここに生き、ただ、ただ、悦び、笑うだけ。神様の愛は、満ち満ち、溢れている。
今回の練成で、やっと分かりました。
悦んで、悦んで毎日を過ごそうと思います。
この練成会に来させてくれた兄は観世音菩薩でした。
お兄さん、ありがとうございます。


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