1546もともと調和している魂だからこそ家族となった  

3月一般練成会体験感想文

 今回私がこちらに参りましたのは、二年間にわたる職場の精神的疾患のスタッフとの不調和で、
もう限界に近付いていた上、昨年12月29日の早朝、突然母が亡くなり、
心身共に今まで何とか保ってきたバランスが崩れ、不調をきたしてしまったからです。

  “このままではお客様にも失礼だし、良い仕事も出来そうにない”と、
行き詰まっていた私を見て会社のオーナーが「宇治に行って来なさい」と言って下さいました。
ただ、自分の中では「家族の不調和」という問題も抱えており、
もう何が問題で何が嫌なのか解らなくなっていて、とにかく何か自分自身が
大事な何かを見失っているに違いないと思い、母の死を切っ掛けとして
導かれるままに宇治へ到着しました。

 しかし、最初の二日はまだまだ頭がボーっとして、いつものように真理の言葉が入って来ず、
ふわふわとした状態でした。とにかく神想観と聖経読誦は気持ちを込めてやろうと
思って来たにも拘らず、神想観の実修をしても全く光が見えず、モヤモヤとした雲のようなものが
広がるばかりでした。

 もし気付きが何もなければそこまでだと思って、焦らず参加し続けようと開き直りました。
そして、三日目の夜、長田講師のご講話で、ついに大きな、とても大切な気付きを頂きました。

 私はずっと家族の不調和で悩んでいて、母が亡くなったことで一致団結したり、
少しは良くなると期待していたのですが、相変わらず各々が個々の思いの違いで、
いがみ合っていました。
そんな家族の姿を見るのが辛くて目をそらし続けていた私も不調和の一員でした。

 定期的にいろんな悩みや問題が起こって来るのも根本原因はそこにある気がしていましたが、
良くするすべが解らないままでした。

 すると、長田講師がご講話の中で、まるで私の為に言って下さったかのように、
「よく家族が不調和で・・・という人がいますが、家族の不調和は存在しない!
何故なら生命は繋がっているのであって、もともと調和している魂だから家族になったからです」
と力強く断言されました。この一言は私の胸をドーン!!と打ちました。

 前から何度も聴かせて頂いていた話なのに、私はそんなことすら忘れ、自覚も全くなく、
勝手に悩んでいたのだと思うと、今までの自分が恥ずかしくさえなりました。

 また、長田講師は “酒吞みのご主人” の話もされました。
それを聴いた時、私はまさに「その奥様と同じだ!」と思いました。

 相手の現象ばかり見て捉われ、苛立ったり悲しんだりしていたのでした。
そう思うと家族だけでなく職場のスタッフも同じだと気付きました。
そして何よりも一番の原因は「自分を神の子と認められていなかった」ということでした。

 人間の本質は「実相」だということを本気で信じきれず、自分に対しても現象ばかりを見て、
我の力で頑張ろうとするからへとへとになって、自分を「神の子」と認めていないから
当然周りの人も家族も「神の子、実相」として観られなかったのです。

 この事に気付き、心から申し訳ない思いになりました。
私が自分の実相に目覚め、周りの人もそのように観れていたら、相手の方々も
もっと気持ち良く過ごせたはずだと思いました。

 それと同時にこの気付きを頂けたことを深く感謝することが出来、
その後の神想観では懺悔を、そして15日の浄心行では思いのたけを書き、
今までで一番スッキリとした気持ちになれました。

 そうして気持ちが晴れやかになってくると思いもよらない奇蹟が起きました。
なんと、この練成でたまたま宿泊室(研修室)のロッカーが隣ということもあり、
食事や休憩などを仲良く過ごさせて頂いた方が、亡くなった母の実家の
ご近所に嫁がれ、住まれていたというのです!

 しかも、家を知っているだけでなく、昔、母方の祖父と祖母は雑貨屋のようなものを
家の一角で営んでいたと聞いたことがありましたが、なんとその店にも買い物に
来られたことがあり、私の祖父母も知っているとのことでした。

 これには本当に驚き、話していく中で鳥肌が立ちました。
「なんというご縁、なんというめぐり合わせだろう!」と感激し、
宇治に来たのは間違いなく母の導きであると確信しました。

 そして、母のことを知って下さっている方と昔話が出来、
また、私すら知らない事まで聞かせて頂けるなんて、
母に対して最高の供養になったと思いました。

 それから後は徐々に神想観でも光が見えるようになり、「神様と繋がっているんだ!」と思うと、
ずっとその光に包まれていたくて、心地よくて時間が短く感じるようになりました。

 聖経も一言一言意味を噛みしめて読んでいると、すごく気持ちが落ち着いてくるようになりました。

 今回三回目の練成にして初めて父母へのハガキが書けたことも
自分の中では大きな一歩だと思い、魂が喜んでいるのを感じます。

 これからは実相を見失わないために絶対5分でも神想観を毎朝すると決めました。
そして、母の供養のお祈りと聖経読誦もしていきます。

 また、ある事情で20年近く縁を切り、行けていなかった母の実家と、
母の先祖の墓参りにも勇気を出して行ってみようと思います。

 神の力を信じ、仕事も私事も我の力なくイキイキと過ごしていきます。
そして目の前に現れる一人でも多くの方々を癒し元気にしていけるよう
日々感謝の気持ちで神の子を顕していこうと思います。


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